6月に入り、暑さも増し朝の時点でも「暑いなぁ・・・」とつい言ってしまうような日々が続いていますね🌞
早い学校だともうプールの授業が開始されているところもあるようです🏖️
プールの授業を心待ちにしていたお子さんもいるかと思いますが、一方で、「プールが嫌い!」というお子さんも少なくありません。
目次
みなさん、こんにちは。りーぼ先生です😊
プールに入りたくない子ども達
「プールの授業が嫌い」「プールに入りたくない」というお子さんの話はよく耳にします。
プールの時期になると憂鬱になったり、そこからさらに登校を渋るようになったり、というケースもあります。
実際、親御さんから日々家庭教育のご相談を受けている中でも、「プールが始まったので、学校に行きたくないと言い出さないかひやひやします…」とおっしゃる方も多々いらっしゃいます。
子どもがプールを嫌がる理由はそれぞれですが、多いのは
- 泳ぐのが苦手
- 水が怖い
- 水着が恥ずかしい
- 身体にコンプレックスがある
- 移動や着替えが面倒
- 気温が低い日は寒い
などです。
小学校高学年や中学生にもなると、自分の体型が気になる、身体の成長が早いことで周りの目が気になる、というお子さんも多いように見られます。
実際、私自身も、学生時代プールの授業はずっと嫌いでした…🫠
私の場合、もともと泳ぐのも得意ではありませんでしたが、どちらかというと身体がベタベタしたり髪の毛が濡れたりするのが嫌というのが一番だったような気がします。
それでも、小学生のうちはまだ自由遊びがメインだったのでそれほど苦痛ではありませんでしたが、中学生になると決められた内容で一人ずつ泳がなければいけない時間が長く、プール嫌いは余計に強くなっていました。
高校選びをするときに「プールがない学校」というのを第一条件にしたほどです(笑)
親御さんの中にも、学生時代を振り返って「そういえば私もプールは好きじゃなかったな」という方はいらっしゃるでしょう。
そう考えると、子どもたちのプール嫌いは今に始まったことではなく、大人でも共感できるあるあるの話だと言えるかもしれませんね😆
プール嫌いは克服すべき?
親としては、子どもがプールの授業も楽しんで帰ってきてくれると嬉しいですよね😊
親御さん自身が「プールの授業が好きだった」という方であれば、なおさら「子どもにも楽しんでほしい」と思われるかもしれませんね。
ただ、プール嫌いのお子さんに対して、プールを好きになってもらおうとあまり干渉しすぎると、余計に拒否感が強まるなど、それこそ逆効果になりかねません。
中には、もともと泳ぐのが苦手なお子さんが、休みの日に家族に教えてもらって練習し、ある程度泳げるようになることでプール嫌いが和らいだ…なんていうケースもあります。
ただし、前提としてやはり大事なのは、子ども自身が「プールへの苦手意識を克服したい」と考えているかどうかです。
克服したいと思っている子に対しては、「何が理由でプールに苦手意識を感じているのか」「どうしたらその苦手意識を克服できるのか」を一緒に考えてあげるというのはひとつです。
その中で、例えば子ども自身が「泳ぐのが苦手でみんなよりもできないのが嫌だから、休みの日に市民プールに行ってお父さんに教えてもらう」という方法にたどり着けば、できる範囲で親もそこに協力してあげるというのはもちろん構わないでしょう✨
反対に、克服したいと思っていない子に対して、親が「プール楽しいよ!」「プールが苦手なら、休みの日に練習したらいいんじゃない。今度一緒に市民プールに行こう!」などいくら伝えたとしても、子どもからすると「うっとうしい」「ほっといてほしい」としかならないでしょう。
プールが嫌い・苦手だったとしても、本人がそれを解決したいとは特に思っておらず、そのままプールの時期をやり過ごそうとしているのであれば、それも間違いではありません。
好き嫌いや価値観はそれぞれですから、「こうあるべき」「こうであってほしい」という親の考えを子どもに押し付けないように注意は必要かと思います。
学校側の対応
最近は、学校でも、プールを嫌がっている子に対して無理に「プールに入りなさい」と強く指導することはなくなってきています。
そういった子に対しては、見学してレポートを提出してもらうなどの代替策がとられていることもあります。
また、女の子の場合生理が始まっている可能性も考えられますので、その点も考慮すると先生側から強く言い難いことであるともいえるでしょう。
そのため、家庭でも、プールへの参加を無理して促す必要性というのは薄れてきていると言えるかもしれません。
ただ、子ども自身が「それなら見学する」とすぐに割りきれず、プールに参加しないことで周りにどう思われるかを気にするというような場合もあります。
そうなると、親がいくら「プールが嫌なら見学したらいいじゃない」と言ったところで、子どもからは反発が返ってくるだけ、ということもよく見られます。
「プールが嫌だ」と言われたときの親の対応
では、もし子どもから「プールの授業が嫌だから学校行きたくない」と言われたら、親としてはどう対応すればよいのでしょうか。
まずは、下のやりとりを見てみてください。
【例1】
子👦「お母さん、今日プールがあるから学校行きたくない」
母👩🦰「何言ってるの、プールぐらい頑張りなさい。みんな嫌でもやってるでしょ。」
子👦「私には無理!」
母👩🦰「はいはい、そんなこと言ってないで早く準備して出発しないと、遅刻しちゃうよ。」
子👦「行かないって言ってるじゃん!」
こうなると、子どもとしては「お母さんが自分の気持ちを聴いてくれない」と感じるでしょう。
上の会話のように、結果的に子どもがより意固地になってしまう、というパターンも多いです。
もうひとつ例を見てみましょう。
【例2】
子👦「お母さん、今日プールがあるから学校行きたくない」
母👩🦰「えー、休むの?それなら見学したら?お母さんが連絡帳に書けば見学できるんでしょ。」
子👦「いいの?じゃあそうする」
このお子さんの場合は、プールを見学するというお母さんからの提案で納得し、この日は登校はする可能性が高いでしょう。
ただ、この場合子どもは「プールが嫌だから休む」と言えば親がなんとかしてくれる(見学を提案してくれる)ということを学ぶので、また別の日にも同じように「プールが嫌だから休む」と言ってくるようになりやすいです。
そう考えると、例1も例2も、あまり適切な対応とは言えないでしょう。
では、次に下の例を見てみてください。
【例3】
子👦「お母さん、今日プールがあるから学校行きたくない」
母👩🦰「ん、プールが嫌なんだね。」
子👦「そうなんだよ、上手く泳げないし、水着も嫌だし…」
母👩🦰「そっか。上手く泳げないのは、お母さんもそうだったなぁ。」
子👦「そうなの?あんなの難しすぎるよね。」
母👩🦰「難しいね。」
子👦「あー、見学しようかなぁ。お母さん、連絡帳に書いてくれない?」
母👩🦰「見学にするのね。わかったよ。」
この会話では、お母さんは共感姿勢で聴きつつ、子ども自身にどうするかを考えさせていますね。
【例4】
子👦「お母さん、今日プールがあるから学校行きたくない」
母👩🦰「ん、プールが嫌なんだね。」
子👦「そうなんだよ、上手く泳げないし、水着も嫌だし…もう今日は学校休む。」
母👩🦰「そっか。上手く泳げないのは、お母さんもそうだったなぁ。でも、学校を休むと他の授業も1回分飛んでしまうし、プールだけが理由で休むのはもったいないんじゃないかと思うよ。」
子👦「まあね…そしたらプールだけ見学しようかなぁ。お母さん、連絡帳に書いてくれない?」
母👩🦰「見学にするのね。わかったよ。」
こちらもベースとしては例3と同じですが、子どもが「学校を休む」と言い始めたため、親の考えとして「学校を休むのはもったいない」ということは伝えています。
その上で、今回も子ども自身にどうするかを考えさせています。
子どもから「プールの授業が嫌だから学校を休みたい」と言われると親御さんも対応に迷ってしまうかもしれませんが、上に挙げた例3、例4のように、まずはあくまで共感姿勢で聴く、そして子ども自身に考えさせるということを意識しておきましょう。