小1女児の不登校支援~「学校に行けない」の奥にあったもの~
小学1年生のAちゃんは、入学後しばらくしてから登校を渋るようになりました。
朝になると涙を流し、「おなかが痛い」「学校に行きたくない」と訴えます。しかし病院で検査をしても身体的な異常は見つかりませんでした。
親御さんは当初、「甘えでないか」「無理にでも連れて行った方がいいのではないか」と悩んでいました。
まずは安心できる環境づくり
支援を始める際、私たちは「なぜ行けないのか」を急いで探るのではなく、まず本人が安心して話せる環境づくりを大切にしました。Aちゃんと好きなアニメや絵の話をしながら関係性を築いていくと、少しずつ学校での出来事を話してくれるようになりました。
すると、
- 給食の時間が苦手
- 大きな音が怖い
- 間違えることへの不安が強い
という困りごとが見えてきました。
「学校に戻す」より「安心を増やす」
不登校支援では、登校だけを目標にしないことが重要です。Aちゃんの場合、
- 家での生活リズムを整える
- 好きな絵を描く時間を確保する
- 担任との手紙交換を行う
など、安心できる活動を増やしていきました。すると、徐々に表情が明るくなり、自信を取り戻していきました。
小さな一歩を大切に
数週間後、Aちゃんは放課後の誰もいない教室を訪れることができました。
次に保健室登校。さらに短時間の教室参加へと進みました。
その過程で大切だったのは、「今日は行けた」ではなく、「今日はこんなことができた」という成功体験を積み重ねることでした。
支援者として感じたこと
子どもが学校へ行けなくなる背景は一人ひとり異なります。低学年の子どもほど、自分の気持ちを言葉で説明することが難しく、「行きたくない」という言葉の裏に不安や緊張が隠れていることがあります。
支援者に求められるのは、原因探しを急ぐことではなく、子どもが安心して自分らしく過ごせる居場所を一緒に見つけることだと感じています。
不登校は「問題行動」ではなく、子どもからの大切なサインです。そのサインに耳を傾けながら、一歩ずつ支援を進めていきたいと思います。






