もう大丈夫だと思っていたのに――再び不登校になった子どもから支援者が学ぶこと
こんにちは。不登校支援に携わっていると時々こんな場面に出会います。
「やっと毎日学校に行けるようになったんです」「保健室登校だけど笑顔も増えてきました」「このまま回復していくと思っていました」
でもその数ヶ月後、再び学校へ行けなくなる。保護者の方はもちろん、子ども本人も「また戻ってしまった」「頑張ったのに」という気持ちを抱えます。ですが、支援現場で感じるのは“不登校の再発”ではなく、“次の段階のサイン”であることが少なくないということです。
「行けるようになった=完全回復」ではない
不登校支援では「学校に行けたかどうか」が目に見えやすい変化になります。だからこそ、毎日登校できるようになると、周囲も安心します。ですが実際には、
- 無理してエネルギーを使っていた
- 周囲に合わせようと頑張り続けていた
- 学校に行かなきゃと思い込んでいた
- 本音や疲れを飲み込んでいた
というケースも少なくありません。
支援者として大切なのは、登校できている状態だけを見るのではなく、その子がどんなエネルギーの使い方をしているかを見ることだと感じています。
支援者が気をつけていること
再び不登校になった時、周囲はせっかく頑張ったのにまた振り出しに戻ったと感じてしまいます。ですが、支援現場では「ここで責めないこと」をとても大切にしています。子どもは自分が一番わかっています。「また行けなくなった」その事実だけで十分に苦しんでいることも多いからです。
だからこそ
- いまどこでエネルギーが切れているのか
- なにに強い緊張を感じているのか
- どこなら安心できるのか
を一緒に整理していく。学校へ戻すことだけを急がず、その子自身の状態を丁寧に見ることが、結果的に回復への近道になることも少なくありません。
不登校は一直線に回復するものではない
支援をしていると回復には波があることを強く感じます。
少し元気になる→動けるようになる→疲れが出る→また止まる
この繰り返しの中で子供たちは少しずつ「自分に合う生き方」や「安心できる環境」を探しています。だから一度戻ったように見えても、それまでの時間が無駄になることはありません。むしろ、どこで苦しくなるのかが見えてきたこと自体が、大切な支援のヒントとなります。
学校へ行くことだけがゴールではなく、その子が安心して生きられる状態を取り戻していくこと。その視点を忘れずに、今日も子どもたちと向き合っていきたいと思います。





