やっと保健室登校できたのに…中2で再び不登校

去年から不登校支援に関わっているご家庭で、少しずつ外に出られるようになり、半年かけてやっと毎日保健室登校ができるようになった。

保護者も本人も「ここまで来た」と感じていた矢先――中学2年生になって再び不登校。

このようなケースは実は珍しくありません。むしろ、不登校支援の現場ではよくある「回復途中の揺り戻し」なんです。

中2は「再び不安定になりやすい時期」

中2はいわゆる「なかだるみ」の時期とも言われますが、不登校の子にとってはさらに大きな変化の時期です。クラス替え、担任の変更、学習内容の難化、周囲の人間関係の変化、進路を意識し始める時期。これらが一気に重なります。

保健室登校ができていたとしても、それは「安心できる環境がととのっていたから」できていた可能性が高いのです。

つまり、環境が変わればまた不安が出てくるのは自然なこと。決して「振り出しに戻った」わけではありません。むしろ、ここまで来られた経験は確実に本人の力になっています。

保護者の避けたい関わり

こういう時についやってしまいがちな関わりがあります。

・せっかく行けてたのに…

・またもどっちゃったね

・このままだとまずいよ

これらは悪気はなくても本人にとっては「またダメになった」「自分はできない」という感覚を強めてしまいます。支援する保護者としては「ここまで来られた力」を一緒に確認することが大切です。

大切にしたい声掛け

「去年は外にも出られなかったよね」「保健室まで毎日行けるようになったのはすごいよ」「またゆっくりでいいよ」。このように「過去の成長」を本人と一緒に振り替える。これだけでも安心感がかわります。

不登校は一直線に回復しません。むしろ揺れながら進むのが普通です。今回の不登校も

・環境変化への適応期間

・エネルギー不足のサイン

・次のステップ前の調整期間

このようにとらえることができます。

今のタイミングで出来る支援

①焦らない

②状態の見立てをし直す

③小さな目標に戻す

例えばまずは昼夜逆転を整える、家の中での活動を増やす、短時間の外出など、保健室登校に戻すことを目標にするのではなく、「今の状態にあったステップ」に戻すことが大切です。

実は一度動けるようになった子は再び動き出すのも早い傾向があります。なぜなら「出来た経験」があるからです。去年とは違い、本人の中には確実に経験値が積みあがっています。

焦らない

「やっとここまで来たのに…」。そう感じる気持ちは当然です。でも、支援の現場では回復は波があって当たり前ということ。むしろ、この波を乗り越えた子はさらに安定していくことが多いです。

焦らず、比べず、その子のペースで。

今回の不登校も、次の成長のための大切なプロセスかもしれません。

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「親が変われば、子は変わる」という理念のもと、不登校や母子登校に悩むご家庭の支援に従事。日々、多くの親御さんと二人三脚で、お子さんの自立と復学を目指した具体的なアドバイスを行っています。私自身、家庭教育の重要性を痛感しており、単なる解決策の提示だけでなく、親御さんの心が少しでも軽くなるようなサポートを大切にしています。一人で抱え込まず、まずは一歩、一緒に踏み出してみませんか。

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