ゲームがきっかけで不登校(小学校高学年男児の場合)
今回はゲームとの関わりがきっかけで不登校になってしまったお子さんのケースについてお話します。
最初は本当に少しずつの変化からでした。学校に馴染めない気持ちが重なっていく中で「ゲームをしている時間だけが楽しい」と感じるようになっていったそうです。
ゲームの時間が増える
小学校高学年になり、学童クラブを退会してからは家で過ごす時間が増えました。その分ゲームに触れる時間も自然と長くなっていきました。夢中になるうちに夜遅くまでプレイする日が続き、少しずつ寝不足に…。朝起きるのがつらくなり、学校を休む日が増えていきました。
そして夏休み。生活はすっかり昼夜逆転になり、2学期が始まる頃には投稿が難しい状態に。ご両親も「どう関わったらいいのかわからない」ととても悩んでいました。
ペアレンツキャンプに相談
そんな中、学校の先生からの情報をきっかけに、民間の支援団体である「ペアレンツキャンプ」に相談するに至りました。ここから流れが少しずつ変わっていきます。
ペアレンツキャンプからはいくつか大切なかかわり方のポイントを伝えました。まず「ゲームをいきなり取り上げないこと」。ゲームはその子にとって大切な楽しみであり、時には心の支えにもなっています。それを急に奪ってしまうと、かえって逆効果になってしまうことがあるんです。
次に「ゲームを否定しないこと」。「どんなゲームしてるの?」「何が面白いの?」と、少しずつ関心を向けてみることで親子の会話が増えていきました。
そして「ゲームをしているかどうか」ではなく「ご飯は食べられているかな」「眠れているかな」といった生活リズムに目を向けること。
ご両親にはすぐに結果を求めるのではなく、こうした関わりを丁寧に続けていくよう伝えました。
表れた変化
すると、少しずつですがお子さんの状態にも変化が見えてきました。やがて「好き」を活かす形で、ゲームに関わる学科のある高校を目指すことに。「ゲーム=悪いもの」と決めつけず、将来につながる形に変えていけたことは、とても大きな一歩だったと思います。
今回のケースで印象的だったのは学校とご家庭、そして民間支援であるペアレンツキャンプがつながったことです。この“つながり”があったからこそ、無理のない形での変化につながっていきました。ご家庭ではゲームを取り上げるのではなく、お子さんの興味に寄り添いながら、少しずつゲーム以外の時間や居場所を増やしていく関わりを大切にしていました。
最後に
ゲームとの付き合い方はとても繊細で難しいテーマです。改善には時間がかかることも多いですが、だからこそ焦らず関わっていくことが大切だと感じます。
そして今回のように「好き」を進路につなげていくという視点もひとつの選択肢です。
同じように悩んでいる保護者の方にとって少しでもヒントになれば嬉しいです。
